統括:大塚 稔久
疾患に伴うプレシナプス構造の変容の解明および介入技術の開発から神経変性疾患研究を推進
ネットワークの変容を超早期に発見可能とする
新規イメージング・計測・操作技術の開発・応用
疾患の超早期の病態を研究するためには、臓器間ネットワークの変容を超早期から高精度にとらえ、
解析を可能とする、従来にないレベルの新たな技術開発が重要です。
研究開発課題7では、疾患モデル動物を用い、超早期からの神経ネットワークの変化を高い空間解像度で検出する観察技術を開発し、
ミクロ・ナノスケールの観点から構造変化を捉える基盤技術を確立します。
また、高分解能電子顕微鏡解析や、細胞レベルにおけるクライオ電子線トモグラフィー解析をすすめ、
さらにクライオ電子顕微鏡による解析等により、疾患を発症するしくみを原子レベルの構造変化から解明していきます。
これらの技術により得られる知見を多臓器のデータと合わせることで、臓器間ネットワークの理解を促進し、神経変性疾患研究を推進します。
研究開発課題8では、神経細胞間を連絡するシナプス構造の変容解析や、全身臓器とのネットワークの解析、
臓器間の連絡に関与していると考えられている細胞外小胞が合成され放出されるメカニズムと疾患に関わる変化の解析、
生理学的及び行動学的解析を通じて臓器間ネットワークの変容を早期に検出可能なバイオマーカーを幅広く探索します。
これらにより、臓器間ネットワークそのものを計測・解析して超早期疾患マーカーを見出し、それらに介入する技術の開発を進めていきます。
疾患に伴うプレシナプス構造の変容の解明および介入技術の開発から神経変性疾患研究を推進
新規クライオ電子顕微鏡イメージング技術の開発・応用により神経変性疾患研究を推進
神経回路構造の破綻を超早期に捉える観察技術の開発・応用により神経変性疾患研究を推進
細胞外小胞の変容に着目した病態促進メカニズムの解明により神経変性疾患研究を推進
多臓器の大規模多変量データ解析による疾患超早期の変容因子解明から神経変性疾患研究を推進
電気生理学・行動学・光遺伝学的手法での臓器間ネットワーク解明から神経変性疾患研究を推進